ドン・ウィンズロウ「ザ・カルテル(上・下)」

81Qu37ontiLずっと前から噂はありました。あの「犬の力」の続編が出ると。それがこの「ザ・カルテル」。

前作でDEA捜査官アート・ケラーにはめられて服役していたアダン・バレーラが脱獄した。そして再びメキシコの麻薬カルテルに君臨すしようとする。しかしアダンが服役していた間に業界の勢力図は塗り替えられ、凄惨な勢力争いが巻き起こっていた。

隠遁生活を送っていたアートは、アダンによって自分の首に巨額の懸賞金がかけられていることを知る。そして今度こそアダンの息の根を止めるべく、再び銃を手にし、DEAに復帰。血みどろの麻薬戦争のただ中に飛び込んでいく・・・。

読み始めたらもう止まらない。凄過ぎる。

凄惨な描写が全編に散りばめられている中で、時たま描かれるちょっとした愛情や友情。それらが一瞬で破壊され、生まれる憎悪、復讐。そして裏切り、報復、見せしめ・・・。でもそんな中できらめく、弱い人間の強さ。心が慄える。

そして途中から気になってしょうがなかった一人の少年。麻薬戦争に巻き込まれた10代前半の少年の地獄の日々。こんなことがあっていいものか。無残過ぎる。その彼がラストで・・・。ほんのかすかな救い・・・。

またすぐにでも読み直したい一冊。

 

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